獣医師としての良心
「先生のところの注射って新品ですか?」
とつぜんある飼い主さんから聞かれました。
私は、「??注射器も針も包装されてる新品ですよ?どうしてそんなこと聞くのですか?」
「動物病院って、注射器や針・さらには手術の針や糸を使いまわしてるってきいたものですから・・・」
とのこと・・・昔ならいざ知らず、そんなことしている病院があるのでしょうか??
人間の病院では注射器や針をつかいまわさないのは当たり前です。
私の知り合いで、針の使いまわしが原因で肝炎になった方がおられます。
でも、動物病院ではどうなのでしょう?
注射されている動物はその注射針や注射器が新品なのか、使いまわされたものなのかわかりません。
つまり、それが表だって問題になることはありません。動物はモノをいわないですから。
一度しか使ってはいけないプラスチックの注射器を、洗浄・滅菌して再使用して、診療費を安くしている病院もあるようです。
大切なわんちゃん猫ちゃんに、使いまわされた注射器を使用されたりしてませんか?
気になる方は獣医さんに聞いてみるとよいかもしれませんね。
ちなみに私は、注射器や針の再利用はもちろんしておりませんし、手術の針や糸も一度使ったものはすべて廃棄です。
手術で使用する糸も、私がもっとも優れていると考えるもの(PDS2)を使用し、手術後の傷口も目立たないようにしています。
最近問題になっているミニチュアダックスの脂肪織炎は、低価格の糸が原因の一つといわれています。
「あそこの病院は安くて良心的」
って言葉をよく耳にしますが、安いのってほんとうに良心的なんでしょうか?
ジャスコで買った絹糸や、使いまわされて切れなくなったメスの刃、注射器・針を使って経費を削減した治療・手術をすれば、私は良心的な獣医師になれるのでしょうか?
私はそんな良心的(?)なことはしたくありません。



