胃や腸管などを検査する柔らかいタイプの消化管内視鏡は以前から導入しており、異物の除去、消化管の検査などに頻繁に使用しておりますが、

この度、関節鏡としても使用できる硬性内視鏡を導入いたしました。

この機器により、関節疾患をより明確に検査することができます。

膝の前十字靭帯断裂などの十字靭帯疾患に対する処置や手術時に活躍してくれます。

ここまで当院が関節疾患の設備を整えたのは、

私が愛犬を連れてドッグランに行った際、後足が不自由なわんこを多く見るからです。

おそらく前十字靭帯の疾患やグレード3以上の膝蓋骨脱臼と目されますが、ほとんどの犬が「痛み止めなどの投薬による様子見」という処置を受けています。

十字靭帯断裂や半月板損傷は、もちろん痛み止めによって症状は緩和できるでしょうが、根本的な解決はできず、結局損傷した足に体重をかけられずに事実上3本足で歩いています。

そして3本足負重に犬が慣れてしまって、一見治ったように歩きますが、損傷した足には体重をかけずに太ももがどんどん細くなります。

そして、結果として他の足にも負担がかかり、複数の足で症状がでてきます。

これを,治ったといえるのでしょうか?

早期に治療を受けていれば、4本足でドッグランで楽しく走っていたのに、何ヶ月も痛み止め、安静にして、その結果まともに走ることもできず、そしてその後も様子見てもよくならない。(命にはもちろんかかわりませんが)

私が関節疾患の治療に力をいれてるのは、加齢による関節疾患なら仕方ないのかもしれませんが、まだまだ若く、まだまだドッグランで走りたいのに、それができない子を減らしたいからです。

私はドッグランで元気に走っているわんこが大好きです。

これからも、技術や知識を高め、設備を整えてまいります。

 

 

書いた人

佐瀬 興洋
佐瀬 興洋
【経歴】


2004年 麻布大学獣医学科卒業

2006年 Watpo Thai Traditional Medical School(General Massage) 修了

2008年 ユーミーどうぶつ病院開院

2013年 HJS 整形外科研修

2014年 DePuy Synthes Vet Spine Seminar Basic Course 修了

2014年 DePuy Synthes Vet Spine Seminar Advance Course(神経外科) 修了

2014年 HJS Night Vets Club “Liver Night” 参加

2015年 HJS World Class Program “TPLO”参加


【所属学会・資格】

獣医麻酔外科学会・日本獣医循環器学会・獣医再生医療研究会・ISFM(国際猫医療学会)・JVOC(日本獣医眼科カンファランス)獣医眼科手術研究会



当たり前のことですが、なるべくしっかりとした診断を付けることを目標にしています。

その上で、出来る限りの治療を行えるように努力しています。
外科分野では骨折や脱臼などの整形外科、泌尿器や消化器、肝臓、胆嚢の軟部外科、皮膚形成外科、椎間板ヘルニア、会陰ヘルニアなどの手術を得意としております。
近年小型犬種にも増えている前十字靭帯断裂などの膝疾患の治療に力を入れており、TPLOのような専門的な手術も実施しております。
内科分野においても幅広く勉強しております。
内視鏡や超音波診断装置を使用しての消化器系の検査も行なっておりますので。 どうぞご相談ください。

飼い主様が安心してご来院できるよう最新の知識・技術の研鑽を怠らないように心がけています。