一歩進んだ歯科治療

獣医さんは、歯医者さんにもなります。(もちろん動物の歯医者さんですが。。)

歯石の除去はしょっちゅう行っておりますが、今回は、一部欠けてしまって歯髄が一部むきだしになってしまった歯の治療をしました。

 

まずは、処置前の歯です。

歯全体に歯石がついています。そのほかに、ちょっと色が変わっている箇所かあります。(赤丸のところ)

見やすくするために、歯石を除去いたしました。よく見たら、歯が割れて中身(歯髄)が見えてしまってます。補修しなければ将来ひどい歯肉炎になって歯と歯茎が腐ってしまうかもしれません。

さっそく補修です。まずはドリルを使って虫歯になってるところを削ります。

その後に登場するのが以下の7つ道具

これらを使って歯髄を保護し、欠けた歯を補修します。

磨きをかけたりいろいろな作業をはさんで・・・・

完成!

どうです。歯石も同時に除去しているので、全体的にきれいな歯になりました!

歯医者に行ったことある方にとってはごく当たり前でおなじみな治療です。

ただ、動物の歯科治療を行うためには全身麻酔が必要となるため、なかなか勇気が出せないのが現実かもしれませんが、血液検査などの術前検査をしっかりやることによって、麻酔事故の可能性を低くすることはできます。

歯のトラブルは口の中だけのトラブルだけでなく、内臓の病気にもつながるともいわれております。

もし、皆様のわんちゃんの口の中が気になるようでしたら、お気軽にご相談ください。

 

 

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書いた人

佐瀬 興洋
佐瀬 興洋
【経歴】

2004年 麻布大学獣医学科卒業
2006年 Watpo Thai Traditional Medical School(General Massage) 修了
2008年 ユーミーどうぶつ病院開院
2013年 HJS 整形外科研修
2014年 DePuy Synthes Vet Spine Seminar Basic Course 修了
2014年 DePuy Synthes Vet Spine Seminar Advance Course(神経外科) 修了
2014年 HJS Night Vets Club “Liver Night” 参加
2015年 HJS World Class Program “TPLO”参加
【所属学会・資格】公益社団法人千葉県獣医師会所属公益社団法人佐倉青年会議所2018年度監事
獣医麻酔外科学会・日本獣医循環器学会・獣医再生医療研究会・ISFM(国際猫医療学会)・JVOC(日本獣医眼科カンファランス)獣医眼科手術研究会


当たり前のことですが、なるべくしっかりとした診断を付けることを目標にしています。
その上で、出来る限りの治療を行えるように努力しています。
外科分野では骨折や脱臼などの整形外科、泌尿器や消化器、肝臓、胆嚢の軟部外科、皮膚形成外科、椎間板ヘルニア、会陰ヘルニアなどの手術を得意としております。 近年小型犬種にも増えている前十字靭帯断裂などの膝疾患の治療に力を入れており、TPLOのような専門的な手術も実施しております。内科分野においても幅広く勉強しております。 内視鏡や超音波診断装置を使用しての消化器系の検査も行なっておりますので。 どうぞご相談ください。
飼い主様が安心してご来院できるよう最新の知識・技術の研鑽を怠らないように心がけています。

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