「犬の性格は飼い主に似る」は本当だった

3/6(水) 11:41配信

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190306-00010001-nknatiogeo-sctch

Yahoo!ニュースで配信された記事です。人間と犬との関係は大変興味深いです。

このニュースによると、

「同調性の高い人は飼い犬を屋外に連れ出す機会が多く、飼い主がこの傾向が強いほどイヌは『社交性が高く』なって、いろいろな物事に慣れていく」「実は人間がイヌの性格を作り上げている可能性もありますね。私にはそのほうが面白く思えます」

と結んでいますが、論文の原著を読むと題名が

Age differences in dog personality traits, associations with human personality traits, and links to important outcomes

とあり、人間との性格の比較というよりは、犬の年齢による犬の性格特性の変化に関する論文に思えます。

まだ要旨しか読んでいませんが、「年長の犬は若い犬に比べて活動的で興奮しにくい」「 人に対する攻撃性、訓練に対する反応性、および他の動物に対する攻撃性は、6歳〜8歳の犬の間で最も高かった。」などと論文内容とニュースの内容が一致してないように思えます。

ニュースにある、犬と飼い主との同調性に関しては、正直どうなのかと思います。。

人間が犬の性格を作り上げてる可能性に関しては、あくまで人間と犬との主従関係をきちんとしてトレーニングしている米国と、犬をお孫さんのように思いっきり可愛がっている傾向が大きい日本では、異なってるようにも感じます

日本では、人間に犬が合わせてるのではなく、犬に人間が合わせているような方が多いのではないかなとも感じます。

実際、散歩嫌いの飼い主さんが、散歩大好きな犬を飼うことで散歩が好きになるということもありますし飼い主さんが外出が大好きなのに、外出を嫌がるわんこも結構多いように思います。

となると、このニュース表題の「犬の性格は飼い主に似る」とありますが、日本では「飼い主の性格は犬に似る」となりますね。

何れにしても、どっちがどっちに似てくるかは色々考え方がありますが、獣医さんからみてると、確かに飼い主さんとわんちゃん「似てるなあ、似てきたなあ」と思えることはしばしばあって、失礼ながら面白く感じてます。

 

 

書いた人

佐瀬 興洋
佐瀬 興洋
【経歴】


2004年 麻布大学獣医学科卒業

2006年 Watpo Thai Traditional Medical School(General Massage) 修了

2008年 ユーミーどうぶつ病院開院

2013年 HJS 整形外科研修

2014年 DePuy Synthes Vet Spine Seminar Basic Course 修了

2014年 DePuy Synthes Vet Spine Seminar Advance Course(神経外科) 修了

2014年 HJS Night Vets Club “Liver Night” 参加

2015年 HJS World Class Program “TPLO”参加


【所属学会・資格】
公益社団法人千葉県獣医師会所属
公益社団法人佐倉青年会議所2018年度監事

獣医麻酔外科学会・日本獣医循環器学会・獣医再生医療研究会・ISFM(国際猫医療学会)・JVOC(日本獣医眼科カンファランス)獣医眼科手術研究会




当たり前のことですが、なるべくしっかりとした診断を付けることを目標にしています。

その上で、出来る限りの治療を行えるように努力しています。
外科分野では骨折や脱臼などの整形外科、泌尿器や消化器、肝臓、胆嚢の軟部外科、皮膚形成外科、椎間板ヘルニア、会陰ヘルニアなどの手術を得意としております。
近年小型犬種にも増えている前十字靭帯断裂などの膝疾患の治療に力を入れており、TPLOのような専門的な手術も実施しております。
内科分野においても幅広く勉強しております。
内視鏡や超音波診断装置を使用しての消化器系の検査も行なっておりますので。 どうぞご相談ください。

飼い主様が安心してご来院できるよう最新の知識・技術の研鑽を怠らないように心がけています。