糖尿病・水をよく飲む症状

当院において、犬や猫の糖尿病は非常に多い疾患です。

特に肥満が原因であるとされていますが、はっきりとしたことはわかっていません。症状として、太っていた動物が最近痩せてきた、水を飲む量が多くなってきたなどがあります。水を飲む量を測るのはなかなか難しいと感じますでしょうが、500ccのペットボトルに水を貯めておいて、1日にどのくらい水入れに注ぐかで大体の飲水量はわかります。10キロの犬・猫で平均で500ccの飲水量があると言われていますが。暑さ寒さ、運動の有無等で変わりますので、10キロの犬猫で、1リットル以上の水を飲んだら”多飲”の症状が出ていると思ってください。

多飲、そしてそれに伴う多尿の症状がでるのは糖尿病だけではもちろんありません。

痩せてきた、最近水をよく飲む等感じた場合は、なるべく早く動物病院に来院をおすすめします。

猫の糖尿病に対しては、ISFMという国際猫医療学会のガイドラインに基づき、重度のケトアシドーシス以外は、長期入院をなるべく避け在宅での管理ができることを目的としています。合併症を起こしていない糖尿病猫のインスリンの調整のために長期的な入院をさせることは推奨されておりません。

最近では、動物体に直接取り付けるタイプの血糖測定器を使用し、リアルタイムで血糖値を観察、血糖曲線を作成することができ、適切な食事療法・インスリン療法を指導することができるようになりました。

どうぞご相談ください。

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書いた人

佐瀬 興洋
佐瀬 興洋
【経歴】

2004年 麻布大学獣医学科卒業
2006年 Watpo Thai Traditional Medical School(General Massage) 修了
2008年 ユーミーどうぶつ病院開院
2013年 HJS 整形外科研修
2014年 DePuy Synthes Vet Spine Seminar Basic Course 修了
2014年 DePuy Synthes Vet Spine Seminar Advance Course(神経外科) 修了
2014年 HJS Night Vets Club “Liver Night” 参加
2015年 HJS World Class Program “TPLO”参加
【所属学会・資格】公益社団法人千葉県獣医師会所属公益社団法人佐倉青年会議所2018年度監事
獣医麻酔外科学会・日本獣医循環器学会・獣医再生医療研究会・ISFM(国際猫医療学会)・JVOC(日本獣医眼科カンファランス)獣医眼科手術研究会


当たり前のことですが、なるべくしっかりとした診断を付けることを目標にしています。
その上で、出来る限りの治療を行えるように努力しています。
外科分野では骨折や脱臼などの整形外科、泌尿器や消化器、肝臓、胆嚢の軟部外科、皮膚形成外科、椎間板ヘルニア、会陰ヘルニアなどの手術を得意としております。 近年小型犬種にも増えている前十字靭帯断裂などの膝疾患の治療に力を入れており、TPLOのような専門的な手術も実施しております。内科分野においても幅広く勉強しております。 内視鏡や超音波診断装置を使用しての消化器系の検査も行なっておりますので。 どうぞご相談ください。
飼い主様が安心してご来院できるよう最新の知識・技術の研鑽を怠らないように心がけています。

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