眼科の緊急疾患の1つである緑内障について書きたいと思います。

緑内障は眼圧の上昇とそれに伴う、一時的または永続的な視覚障害が特徴の眼疾患です。

つまり眼の圧力が高くなる事によって網膜と視神経がダメージを受けて、目が見えにくくまたは見えなくなるという事です。

緑内障には『まだ見えている、又は見える可能性がある状態』の急性緑内障と 『視神経が障害を受け、失明している状態』の慢性緑内障があります。

主な症状は ・結膜の充血 ・目をつぶっている ・目をこする などがあります。

また目の痛みによって元気食欲がなくなる事もあります。 結膜の充血=結膜炎と思わずに失明するかもと思って、診察に来てください😄

発症する原因は原発性緑内障、続発性緑内障と先天性緑内障に分けられます。

多くは原発性と続発性で稀に先天性緑内障が見られます。

原発性は犬種や年齢によって発症しやすさが異なります。柴犬とシーズーは発症しやすいと言われています。

片方の目で原発性緑内障を発症した場合、高い確率で反対側の目も緑内障を発症します。なので予防的に点眼薬をする事で発症を遅らせる事ができます。

続発性はブドウ膜炎、水晶体の脱臼、腫瘍など他の疾患が原因で緑内障を発症します。 治療法は急性と慢性では全く異なります。

急性の場合は今残っている視覚を維持していくため、入院して細かく眼圧を測定し、点眼薬や注射の効果があるかどうか、また必要であれば手術を行ったりします。

慢性の場合は痛み、不快感を和らげたり角膜の保護などQOLの向上を目指します。場合によっては義眼をいれたり、眼球を摘出する事もあります。

最後に緑内障は1度発症してしまうと治らないかつ進行していく病気です。 また来院した時点で視覚が残っていない事の方が多く、1度見えなくなった目は元には戻りません。

なのでなにか眼がいつもと違うと思ったら様子を見ないですぐ病院に来てください。

書いた人

獣医師 五味
獣医師 五味
【経歴】

2013年 北里大学獣医学部獣医学科卒業・獣医師免許取得



超音波検査を使った画像診断が得意です。

勉強熱心で優しい獣医さんです